トスカ

先週 こりずに映画館に行ってきました。
今回は大型のシネコンで上映されるオペラです。
「パリ・オペラ座」は上映が単館系なのに
「メトロポリタン・オペラ」(以下MET)はシネコン。
まぁどっちにしたってオペラファンには嬉しいのでいいです。
しかし!やはりシネコンは宣伝がうまいのかしりませんが
お客さんが結構入っていてビックリしました。
パリ・オペラ座はイイトコ20名なのに
METは50人以上はいるよ!(驚愕!)
そっか!オペラってメジャーだったんだ!←(勘違い)
今回の演目はプッチーニの「トスカ」
う~む これも一度は生で観たいです。
お話も歌も知っているのですが それでもやっぱりね。
今回はヒロイン トスカにパトリシア・ラセット
お相手のマーリオにロベルト・アラーニャ
このR・アラーニャ(テノール)
彼の名前はちまたで聞いていましたが、実際聞くのは初めて。
聞いて思ったことは
「うっは~…これは嫌味なくらいマーリオ役にぴったりだ」
甘いマスクに負けないほどの甘いテノール(誉め言葉)
ポスト三大テノールの看板に偽りなしですな。
(でも私の三大テノールはパバロッティ・ドミンゴ・カレーラス)
このアラーニャが一幕目からブイブイ飛ばす(誉め言葉)
くわえてヒロイン トスカもドラマティック ソプラノなので
これでもか!と飛ばす。
結果論で言いますと この話。
実は私が今まで観たオペラの中で最高の舞台だったと思う。
そして一番 初心者がみたらいいんじゃないか?と思う。
音楽が好きで「耳馴染みのいい物を」と言うならカルメン
「とにかくわからないからわかりやすい物」というならトスカ
なんでトスカがわかりやすいかと言ったら 話が簡単なのだ。
まず主要人物は三人しかいない。
ヒロインの歌姫トスカ
その恋人の画家のマーリオ
そしてトスカに横恋慕する
冷血非道な警視総監(?)のスカルピア (バリトン)
舞台はナポレオンがいる頃のイタリア ローマ。
トスカは信仰心の厚い情熱的な歌姫。
恋人のマーリオを愛しているがちょっぴり嫉妬深い。
マーリオもトスカを愛していて教会で絵を描いているが
実は現政権に異論をもつレジスタンス(?)
いつものように絵を描いていると投獄されていた友が脱獄してくる。
彼を別荘にかくまうために教会を後にするマーリオ。
そこにスカルピアが虜囚を探して教会へ現れる。
日頃から邪魔に思っていたマーリオが一枚噛んでいると知り
何もしらずに現れたトスカの嫉妬心を利用する。
スカルピアの言葉に恋人がうわきをしていたと思い込んだトスカ。
謀ともしらずに恋人を追って別荘へ(スカルピアの部下が尾行)
二幕
別荘で囚われたマーリオだが 虜囚など来ていないと言い張る。
マーリオの激しい拷問の様子に耐えかねたトスカが
「虜囚は井戸の中にいる」と話してしまう。
拷問の末に血だらけのマーリオを明朝 絞首刑にするといって
スカルピアの部下が牢へと引き立てていく。
悲しみと絶望に崩れ落ちるトスカ←(名曲 めっちゃ聞き所)
「自分の物になれば彼を助けてやろう」と持ちかけるスカルピア。
拒絶するトスカだが兵士の行進の太鼓の音。
着々と進む絞首刑の準備の様子に やがてスカルピアに屈する。
絞首刑から銃殺へと変更し 空砲を撃って死んだと見せかける。
スカルピアの申し出に「国境を越える許可証が欲しい」とトスカ。
許可証にサインするスカルピア。
スカルピアに抱かれる恐怖に震えるトスカの目にナイフが映る。
「これでお前は私の物だ」
やってきたスカルピアの身体にトスカがナイフを突き刺す。
スカルピアを殺し、血まみれのトスカの恐怖と絶望。
三幕
夜が明ければ死刑のマーリオ。
絶望の中の心情を歌う←(名曲。めっちゃ聞き所)
そこへトスカが面会に現れる。
秘かにスカルピア殺害を告げ 空砲で死んだふりをしてと指示。
その後に二人で遠くへ逃げようと語り合う。
やがて銃を担いだ兵士達が現れる。
嘘だとわかっていても心配なトスカだが あまり時間がかかっても
スカルピアの死亡が明るみになってしまうジレンマ。
ついに刑が執行され 轟音の中に倒れるマーリオ。
兵士達が全員いなくなった後、トスカが駆け寄る。
「もう兵士は行ったわ!さぁ行きましょう!」
だが抱き起こしたマーリオはすでに事切れていた。
スカルピアの嘘を知ったトスカ。
そこへスカルピアの死をしった兵士達が現れる。
追い詰められたトスカは城壁から飛び降りるのだった。
…ね?わかりやすいよね?
なんか時代劇のお代官さまと善良な美女って関係とおんなじ。
シンプルだからわかりやすいので話に入りやすいです。
今回のヒロイン トスカも当たり役でした。
所要時間3時間
お値段3500円。
まぁ幸せな時間でしたこと。