RED SWAN

日常生活の呟きと旅日記 前のブログからの引っ越しなので、絵文字などが移行されず、昔の記事は抜けている物が有ります。

トルコ5 トロイ編2

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先程のゲートを向けてから、しばらく進むと遺跡が姿を現します。
世界遺産トロイ。
トロイの木馬伝説で有名ですが、私が友人に「トロイの木馬よ」とLINEしたら
「トロイの木馬??ごめんコンピューターウイルスしか知らない」と返事が来た(悲しい)
そうか…トロイの木馬ってマイナーなのか…。
いや イカン。気を取り直していこう!
ホメロスの叙事詩「イーリアス」の中に登場する伝説の都がトロイ。
トロイの王子のパリスがスパルタの王妃ヘレネをさらってきてしまった事でトロイ戦争勃発。
スパルタ王の兄のミケナイ王のアガメムノンが大軍を率いてトロイを攻めたが
トロイは10年間も持ちこたえる←(すごいな)
そこで兵を潜ませた大きな木馬を城門前に置き、引き上げたと見せかける。
トロイの人達は喜んでその木馬を城内へ引き入れたため、中から兵が出てきて城は破られ
トロイは滅亡する。
以前 ブラット・〇ット主演で「トロイ」という歴史映画が有りましたがアレです。



トロイの都は伝説上の都と長い年月思われてきたのだが
8歳の時に父親からクリスマスプレゼントに貰った本の中に書かれていたその話を聞き
「トロイは必ずある」と信じた少年がハインリッヒ・シュリーマン。
ドイツ北部の牧師の子として生まれた彼は、貿易商を営み莫大な富を手に入れた。
そして仕事を辞めて49歳からトロイの遺跡の発掘を始める。(1871年)
1873年に多数の財宝を掘り当て、世界に衝撃を与えるであった……というのが
あまりにも有名なシュリーマンのサクセスストーリーである。
…うん。私もトロイのシュリーマンか、ツタンカーメンのハワード・カーターが
考古学界のサクセスストーリーと思っていた。
しかし今回、旅行のためにシュリーマンの本を図書館から借りて読んでみたら
色々と知らない事実が出てきた(時間がなくて一冊しか読めなかったが)
ちなみにこの8歳の時から云々…というエピソードも、実は後からそれらしく作った話で
そもそも彼はそんなに興味がなかったという説もある。
トロイ発掘がしたくてお金を貯めたんじゃなくて、お金があったから発掘をしてみた
…みたいな。(一攫千金?)



今回読んだ本はシュリーマン物語というよりは、考古学の研究者の方が
現実的な自身の発掘や現地の方とのやりとりなどを織り交ぜながら
トルコの遺跡やシュリーマンの発掘や人生についてを解説しているような本だった。
しかしおかげでしみじみと感じたのは「シュリーマンが発掘の素人だった」という事実。
一応ね、4年くらい(?)発掘のために学校に通ったらしい(?)んですけど
そもそも生粋の学者さんではないわけなんですよね。
一番最初の発掘なんか無許可で勝手に掘っちゃってるんですから凄い。
本を読むまで知りませんでしたけど、トロイの遺跡って紀元前3千年前を第一として
なんと10層もの時代の歴史が重なって埋まっている「歴史のミルフィーユ」!
なので発掘して出土品が出た場合、どの層位から出土したのかを正確に記録するのは
考古学の基本なのだが、シュリーマンはそれをしなかった。Σ(・□・;)
言い方は悪いけど勝手に掘って、見つけた財宝は伝説の都のだ!…ということは
まぁ…言ったもん勝ち的な…💦💦
しかも掘ってみて思った物(財宝?)が出てこないと、掘った物とかメチャメチャのまま
埋め戻したりしちゃったらしく、後世の考古学者にとっては災厄といっていい問題行動。
あれ~?なんかサクセスストーリーで聞いてた話と違う!…的な驚き多数。

ちなみにかつては海がとっても近かったので、トロイの目の前は海だったらしいが
現在はこんな感じの眺めである。
そしてすっごく風が強くて寒かった。



ご覧ください。
この歴史のミルフィーユ。
約3500年間 様々な時代の遺構がどんどん積み重なっているわけなんですね。
なんか子供の頃に思っていた彼のイメージは
「誰も信じていない伝説を信じ続け、遺跡を発見した人」という世界の偉人だったが
今回の本を読んだら「かなり山師っぽい」という感じになってしまった。
まぁしかし、どうこう言っても「財宝を見つけた」✨という燦然たる事実があるので
彼は考古学界の寵児となるのだね。
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