伊勢旅行 18

別宮 倭姫宮の目の前の丘の上に博物館はあります。
こちらは「神宮徴古館」です。
ここは神宮のお祭りや社殿建築、式年遷宮で撤下された
御装束や神宝が展示されております。
つまり〇〇年前には本当に使われていた神様への宝物や建物
その本物が展示されているわけですよ!
さて、神宮外宮はアマテラス様の専任シェフ豊受ちゃんですが
その外宮の敷地内には御饌殿(ミケデン)という建物があります。
この建物に毎日 朝と夕 神様へのご飯をお供えします。
何故に2食かというと、昔の日本人が1日2食だったせいです。
神宮を見学中にガイドさんに聞きました。
私 「それって豊受大御神の分だけ上げるんですか?」
Y 「いえいえ。天照大御神様や他にも沢山の神様の分も
ありますから 大体 5人分とかみたいですよ」
私 「えっ?内宮にいるアマテラス様の分も外宮で?
内宮ではご飯は上げないんですか?」
Y 「御饌殿があるのは外宮だけです。内宮にはありません」
私 「えっ!そうでしたっけ?」
外宮と内宮の正宮は そっくりな様で実はちょっと違います。
まず神様がいるメインの建物の前に宝物の置き場がある外宮
逆に神様のいるメイン建物の後ろに宝物置き場があるのが内宮。
そして決定的なのが 食事をあげる御饌殿は外宮にしかない。
え…?でも、なんか変な感じしないですか?
豊受ちゃんってアマテラス様の食事係りなんでしょう?
なんでシェフの敷地にだけ ご飯を上げる建物があるの?
豊受ちゃんが料理をするためのキッチンがあるならともかく
豊受ちゃんの敷地に人間が上げた料理を ←(ここ問題)
アマテラス様が食べにくるの?
私 「アマテラス様が外宮の共有食堂まで食べに来るって感じ?」
Y 「そうです」
私 「でもそうなると その間、内宮にアマテラス様は不在に?」
Y 「いいえ。いらっしゃいます。だって 神様ですから」
………ネズミーランドですらミッ〇ーは一人です!と言っているのに
さすが神様は違う。
外宮で食事してるのも 内宮に鎮座しているのも、
内宮の荒祭宮にまつられているのもぜーんぶ同一人物ですか。
やるな 神様。

前に忌火屋殿(イミビヤデン)という神様への食事を作る建物
のことを書きましたが (なんで「忌」って字を使うの?って)
この忌火屋殿で特別な器具を使い清浄な火(忌火)をおこし
その火で神様の食事をつくるのだそうです。
じゃあ内宮の方では一切食事は出さないのか?というと
年に3回だけ出すのだそうな。
内宮に御饌殿はないが忌火屋殿はあって、火をおこし
調理は正宮の目の前の屋根がかかっているだけの
御贄調舎(ミニエチョウシャ)という場所で
神職が調理をするのだそうな(それも神事です)
この年に3回の料理のボリュームが結構すごい。
3回だから!と張り切っているのか知らないけど
お祭り感がモリモリだった。
さて、ガラッガラにすいている徴古館で見学していると
ピンポンパンポ~ン ♪
「まもなく〇時より××室でスタッフによる説明を始めます。
ご希望の方は××室へ…」というアナウンスが流れる。
「…?××室って何処なのよ??」と思いながら
そのまま見学していたら 私がいた部屋が××室だった(苦笑)
スーツを着た若いお兄さんが現れ 部屋に居るのは私だけ。
はい お約束のマンツーマンですよ!(ドンと来い!)
徴古館の中に、前回使われていた御饌殿の一部がある。
レプリカじゃなくて、バラしたのを持って来て組み立てたのだ。
だから目の前に平成25年にお役御免になって引退するはずの
御饌殿が建っている。
お兄さんはそれについて解説をしてくれた。
そして私もモリモリ質問した(笑)
残念ながら 館内は撮影禁止なのでフォトはない。

御饌殿は前に書いた様に 神様共通食堂なのだが
5人分とかの食事を神職が上までお運びし、その後下げる。
上げっぱなしにして夕食の時に下げるのか…と思ったが
どうやら毎回 上げたら下げるらしい。
その後 その食材は傷んだ物以外は神職がいただくらしい。
それも神事ということらしい。
ちなみに伊勢神宮は1年間に1500の神事があるというが
「365日×2食…食事を上げるのも神事なので、それだけで
700個の神事は削除できますよね」
…と言っていた。
パネルやDVDを見ていると金製の太い針金みたいな物を
持っている神職がいるのだが 御饌殿を開ける鍵だという。
しかし鍵といっても 扉を押さえているのは
扉の内側の「かんぬき」だけだそうな。
つまり戸に開いている小さな穴から針金(?)を通し
かんぬきを浮かせて横にスライドしてロック解除。
私 「あの…それって適当な針金でも開いちゃいません?」
男性 「…開いちゃいますね。でも神域の奥ですから」
まぁあんな神域まで入れないから開けられないよって
言われたらそうなんですけどね。