RED SWAN

日常生活の呟きと旅日記 前のブログからの引っ越しなので、絵文字などが移行されず、昔の記事は抜けている物が有ります。

イル・トロヴァトーレ

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  寒くなってまいりましたね。
  昨日は最高気温が15度で、本気でコートを着てました。

  さてメトロポリタンオペラの
  2015ー2016シーズンが始まりました。
  今回の配信は10作品ということで 狙いを定めて頑張りたい。
  本日の演目はヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」
  実は私 このタイトルを見た時に目を疑ったよ…。
  まさか来るとは思わなかった…(汗)

  この「イル・トロヴァトーレ」
  個人的には非常に思い入れのある作品です。
  実はこの作品の中に 「見よ、恐ろしい炎を」という曲がある。
  キングオブハイCと言われた 故パヴァロッティが歌ったCDで
  初めて聞いて仰天した恐るべき高音の曲である。
  「マジで血管が切れるんじゃないか?」と思う勢いの曲です。
  ソプラノの細く高い音の「血管切れそう」じゃなくて
  テノールの朗々たる迫力の「血管切れそう」…ですの。
  CDで聞いて「是非観てみたい」と思ったが 
  どう考えても日本の公演でかかりそうにない演目だ。
  まぁ普通は「椿姫」とか「トゥーランドット」とかだよねぇ…。
  仕方なく初めて買ったオペラのDVDがこれである。
  (あの当時 シネマオペラってメジャーじゃなかったのだ)
  しかし、時代は変わる物。まさか大画面でみれようとは!
  買ったDVDはベスト盤と評判のパヴァロッティのだが
  実はあまりのもったいなさに封を切ってない←(馬鹿です)

  さて このお話だが、あまりにもクセがある。
  だから日本国内ではあまりかからないのであろうか…?
  一人の美女に伯爵と吟遊詩人(ジプシー)が恋してる。
  この伯爵、実は弟がいたのだが、幼い頃に攫われた。
  犯人とおぼしきジプシー女は火炙りの刑となり
  なんとその焼け跡から子供の焼死体も見つかったが
  先代の伯爵は息子に「きっと次男は生きている」と遺言。
  跡を継いだ長男は今も弟を探している…という設定あり。

  さて、そんな伯爵の憎いライバルは美女の心を捕らえた
  ジプシーの男 マンリーコ。
  皆さんお気づきの通り、伯爵の実の弟(でも本人は知らない)
  このマンリーコを育てたジプシー女が火刑となった女の娘。
  火刑になる母の復讐をしようと
  攫ってきた伯爵の息子を炎に投げこもうとした時
  間違って自分の息子を投げちゃったという凄い設定 
  かくして このジプシー女はマンリーコを息子として育ててきた。
  実の息子のように愛しつつ 恋敵の伯爵を殺せ…とけしかける。
  母親としての愛と 自分の母親の敵を討たせようという残虐さが
  不思議な調和で表現されている難しい役だ。
  スッタモンダあった末に 美女はマンリーコを逃がそうと
  我が身を犠牲にし毒をあおって死ぬ。
  それを怒った伯爵がマンリーコを断頭台で処刑する。
  するとジプシー女が「あれこそお前の弟だったのだ!」と叫ぶ。
  伯爵は絶望して終わる。
  ……といった具合の「どぉだぁ!イタリアオペラだぁ!」って設定。
  あまりの暗さに日本ではそうそうかかりそうにない(うん)

  この難しいジプシー女の役をやった方がインタビューの中で
  「25年前にMETでデビューした時もこの役で、
  それ以来ずっとこの役は歌っている。デビューの時
  なんと主人公はパヴァロッティ!それは大変だった」というので
  アレ…?と思ったが まさに「まさか」でした。
  私の持っているDVDのジプシー役が 今日のその方だったのだ。
  世界のMETで25年ってすごい話だよなぁ…。
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