ロベルト・デヴェリュー

続いて申し訳ありませんが 再びシネマオペラです。
今回のシネマオペラは「ロベルト・デヴェリュー」
昔の歌舞伎と同じ様に 現実の人の名前をちょっとひねって
よく似た別の人のお話です~…というのは何処も一緒なのね。
登場人物は女王エリザベッタ ←(エリザベス一世)
その若い恋人 ロベルト・デヴェリュー← (ロバート・デヴルー)
もう明らかな感じですが 一応偽名を使うのですな。
物語は女王の最晩年の恋人 ロベルトとのお話。
年老いた女王は33歳も歳下の恋人ロベルトとの愛に夢中だが
彼は反乱を鎮圧する司令官として戦地へ出向いたあげく
国家反逆罪に問われている。
もう愛に目がくらんでいる女王は
「彼が私への愛を示してくれれば」と許したくってしかたない。
しかし実は彼は昔の恋人のサラに心を奪われていた。
昔 二人は恋人同士だったのだが、サラの父親が亡くなった時
女王があくまでも好意でノッティンガム侯爵と結婚させたのだ。
一度は諦めた二人だが 恋の炎は消せなかった。
しかも面倒くさい事に このノッティンガム侯爵は
ロベルトの親友なのだった。
無罪を主張するために帰国したロベルトに侯爵が
「会議で君の処刑を望む声が出ても、友情にかけて擁護する」
熱い友情でロベルトを励ます。
しかし彼の妻へ許されぬ想いをいだくロベルトの心は複雑だ。
その夜、秘かに侯爵邸を訊ねたロベルトはサラに会う。
お互いに想いあってはいるものの もはやどうにもならない。
ロベルトは女王からもらった指環をサラに与え
サラは自ら刺繍したスカーフをロベルトに渡し、別れる。
さて女王は例えロベルトが投獄されようとも
二人の愛の証である指環が届けられたら許すつもりでいた。
だが届いた知らせは夜に何処からか帰宅した彼を拘束したが
何処に行っていたのかも口を割らず、胸にスカーフを持っていた
…というもの。
そのスカーフを見た女王は恋人の心変わりを確証する。
そこへ侯爵が会議の結果を持って現れる。
会議の結果はロベルトの処刑。
侯爵は彼への友情から 思いとどまってくれるよう
女王に懇願する。
彼を助けたい。でも心変わりは許せない。女王の心は揺れる。
引き出されたロベルトに女王は 「お前の命を助けてもいい」
「だがこのスカーフをよした相手の名前を言え」と証拠を投げる。
そのスカーフを見た瞬間 侯爵は妻と親友の裏切りを知る。
この数日 妻が刺繍をしていたスカーフだったからだ。
女王は「お願い。二人の愛を誓って!貴方を許したい」
侯爵は「あの妻が!そしてこの親友が自分を裏切って!」
ロベルトは「あぁ心が絶望に引き裂かれそうだ」と見事な三重奏。
さて明日の朝にはロベルトは斬首の刑。
サラの元にあの指環を女王に渡して欲しいと手紙が届くが
すべてを知ってしまった侯爵は嫉妬からサラを屋敷に軟禁する。
獄中のロベルトは「サラが女王に指環を届けてくれれば」と
不安の中にも希望を見いだす。
さて女王は「彼はなぜあの指環を届けてこないの!」とじれる。
「こんな時にサラが宮中にいないなんて…。親しい友人のサラに
そばにいて貰いたいわ」と侯爵家に使いを出させる。
夫に付き添われ 現れたサラが女王に指環を渡す。
「サラ…?どうして貴女がこの指環を…?」
その瞬間 女王は憎い恋敵が親友のサラだと察する。
「はやく!ロベルトを牢から…!」恩赦を叫ぶ途中で
刑の執行を知らせる大砲の音が鳴り響き、ロベルトは斬首。
最後の愛を喪った女王は王位はジェイムズに譲ると宣言し
絶望に沈む。
今回は舞台美術も素晴らしいですが 衣装もこれまた素敵。
もう英国貴族様がファッションショーのようにゾロゾロと…。
解説者が「難攻不落の役」といった女王役はマジで高音。
女王役のソンドラ・ラドヴァノフスキーは存在感と歌唱力で圧巻。
現実のエリザベス女王はロバートに執着せず
サクサク処刑許可証にサインしたらしいけど…(汗)
実は今回一番かわいそうなのってノッティンガム侯爵なのでは…?
前回の「蝶々夫人」と違ってタイトルがマイナーなせいか
今回は満員御礼ではありませんでした(ほっ)
少し空いてるくらいがちょうどいいな~。