美とは幻

金曜日 会社の後輩(ゲゲゲの女房似の美人)が
「今日は早く帰って楽器屋さんに行きたいんです!」という。
「なにしに?」と思ったら楽器を修理に出したいという。
夕方 更衣室にちょっと大きめの楽器ケースがあったので
中を見せてもらうとコレでした。
「サクスフォンです」…と照れくさそうにみせてくれましたけど
どうしてみんなそんなに多芸なの??
芸がないのは私だけなのね(しょぼん)
修理に出すと言うことは使っている…もしくは使う予定がある
ということだよね。すごいなぁ…。
さて無芸な私は本日 髪を切りに美容室に。
担当M氏に「今回はどーします?」と聞かれたので
先日から考えていた事をM氏に伝えてみた。
私 「あのさ、私は今まで自分の好みの髪型をしてきたけど
プロであるM氏から見て 正直なところ
お前の顔の形と髪質からいったら全然似合ってない!
本当はコッチの方が断然似合うっつの!
……ってなことある?あったらハッキリ言っちゃって」
M氏 「……………
そ…れは、俺の好きにしちゃっていいって意味なの?」
私 「まさか!私の好みじゃなかったら断固 拒否るね」
M氏 「……」
私 「でもさ、今回は拒否っても考えた結果
次にそれにしてみようって思うかもしれないじゃん。
客観的意見がほしいわけよ」
グルグル悩んだ結果 M氏は明確な回答をしなかった。
ふ~ん。
…つーことは、私の今の髪型(つまり好みの髪型)は
私に似合っていないわけではないらしい。
やはり流行とかもあるので一概に「こうだ!」と断言するのは
なかなか難しいのだそうである。
結局 来月には後輩の結婚式もあるので その下準備(?)で
今日は軽く段を入れてもらうに留まった。
カットしながらM氏は語る。
M氏 「たま~にお客さんで
「私、この髪型が似合う!って言われたんですよ~」
…っていうお客さんがいるんだけどね。
それって10年は前でしょ?って感じだったりするの。
こっちとしてはカットの仕方を流行を入れて変えたりしても
お客さんにはその微妙な違いがわかってもらえないしね…」
私 「まぁねぇ…。その違いがわかるのってよほどの強者か
同業者か…って感じだろうねぇ。
M氏から見て、やってきたお客さんの頭を見て
これ切った人、巧いな…とか思ったことってあるの?」
M氏 「ある。新規のお客さんとかで
うわ…これだったら新しい髪型に変える必要ないよ
…って思ったりする。すげぇ似合ってるのに…って」
私 「じゃあ逆に うわ~これはヒドイ。ガタガタじゃん!
とか思った事は…?」
M氏 「あるよ。これ切ったの どこの美容室?とか」
なるほど。
腕の未熟さが他店に一目瞭然になっちゃうんだから
美容師さんって大変なんだな~。
(私はこういう他業種のお話を聞くのが大好きなのだ)
毎回 M氏に髪型については丸投げしているような状態なので
(勿論 譲れない所については事前に自主申告するけど)
「少しは自分で考えろ!」とか思ってないかな~?と
思って率直な意見を求めたのだが 美は時代と共にうつろう幻。
絶対の「美」ってないんだろうなぁ…。
そんなわけでM氏 今後ともよろしく←(結局 丸投げ)